Nao goldworkの粒金技法
| 粒金制作の工程 | 純銀の粒の接合 |
シルバー999「純銀」を見たことがありますか。
実は、見たことがない方が多いのです。
1 シルバー925とシルバー999の違い
日頃見ている「シルバー925」と純銀「シルバー999」は色が違います。
「シルバー925」の色は、少し青みがかっていて、重い輝きがあります。
「シルバー925」には、銅などが7.5%も入っているのです。
では、日常で「シルバー925」はどうして多用されるのでしょうか。
銅を混ぜた銀は、硬く頑丈になるからです。これが使われる理由です。
しかし、Ag925は、硫化に加え、銅による酸化で茶色く変色します。
2 Silver999の良いところ
Silver999は、銀の含有率が99.9%以上です。
Silver999(純銀)の最大の特徴は美しい白銀色の輝きです。
純銀は、金属の中で最高レベルの光の反射率を有しています。
酸化による黒ずみ(硫化)が起きにくく、肌にやさしい銀です。
しかも、純銀は展延性が高く、柔らかいので彫金が楽なのです。
3 なぜ、純銀で「粒金技法」と同じ接合ができるのか。
銀の粒と土台(銀)の間に酸化銅粉と炭素を含むペーストを置きます。
還元炎で加熱すると、約778〜780℃で酸化銅粉は還元され、液化して銅に戻ります。
この時、銀の粒と土台の間で銀と銅の共晶合金(液相)が発生します。
これが粒を土台の銀に溶着します。
Silver999(純銀)の融点は、961.78℃なので、この温度の炎の中では、
Silver999の粒と土台はまったく溶けません。
温度差は150度以上もあるので、粒と土台を溶かさずに、接合できるのです。
それでは、接合をやってみましょう。簡単です。
なお、銅化合物と炭素糊のペーストを用いた889℃の共晶反応(液相)に
よる接合には、酸化銅(II) CuO のほか、孔雀石、水酸化銅(II) Cu(OH)₂
も加熱により酸化銅になるので使用することができます。
5 準備するペーストの材料
酸化第二銅(陶芸用の第二酸化銅)パウダー

国産 無添加 きな粉 食用

銀の粒(Silver999)直径1mm

土台になるSilver999の板

接合の仕方
1 粒の位置に黒いペーストを土台に盛る(直径0.5mm程度)。
ペーストは、酸化第二銅+きなこ+水。

2 ペーストの上に銀の粒を載せ、粒の底が土台に付くように置く


3 余熱して土台の温度をやや上昇させ、還元炎の中に全体を置く

4 粒と土台の間のペーストが熱で赤くなるのを視認。

6 すぐ炎から外して、冷却し、点検します。



7 完成です。できました!
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